物流業界においても、荷主と運送会社・ドライバーをつなぐ「配車マッチングサービス」が注目されています。このサービスは、荷主(依頼側)と運送会社・ドライバー(運ぶ側)を効率的に結びつける仕組みで、業務の効率化やコスト削減に貢献します。
物流マッチングサービスは提供会社ごとに料金や特徴、メリットが異なるため、自社に合ったサービスを利用することが重要です。
本記事では、物流マッチングの概要や配車マッチングサービスの比較について解説します。慢性的な人手不足で悩んでいる企業は、ぜひ参考にしてみてください。
人手不足の物流業界において、業務を効率化させるために誕生したのが物流のマッチングサービスです。物流のマッチングサービスは配車業務だけでなく、物流全体を効率化する広範なサービスです。サプライチェーンの最適化や倉庫管理も含む場合があります。
物流業界では、EC市場が拡大する一方でトラックドライバーの不足が深刻化しています。国土交通省の調査によると、トラックドライバーが不足していると感じている企業の割合は、2021年時点で54%に及びます。道路貨物運送業の運転従事者推移を見ると、2015〜2030年までの15年間で3割、24.8万人が減少すると推計されています。(※)
※出典:経済産業省・国土交通省・農林水産省,我が国の物流を取り巻く現状と取組状況,p8,p9【URLは経産省】
関連記事▶2024年問題によるドライバー不足の対策方法とは?原因や影響も解説
配車マッチングサービスとは、物流のマッチングサービスの1つで、 配車に特化したサービスを指します。
ここでは配車マッチングサービスの基本的な仕組みと特徴について詳しく解説します。
配車マッチングサービスの基本的な仕組みは以下の通りです。
1.荷主が依頼を登録 | 荷主が配送内容(荷物の種類、量、配送先など)をプラットフォームに登録する。 |
2.運送会社・ドライバーが応答 | 登録された条件をもとに運送会社やドライバーが自ら応募する、またはシステムが自動でマッチングする。 |
3.リアルタイム追跡 | 多くのサービスでは、配送中の位置情報や進捗をリアルタイムで確認できる機能が提供されている。 |
4.配送完了後の評価・決済 | 配送が完了すると、双方がレビューを行い、取引を完了する。 |
配車マッチングサービスで比較をすべき主なポイントは以下の通りです。
配車マッチングサービスを選ぶ際には、サービスが自社の配送ニーズに対応しているかを確認することが重要です。
対応範囲には、配送の種類や距離、荷物の種類、配送範囲が含まれます。例えば、スポット配送か定期配送か、短距離や長距離のどちらに対応しているか、さらに常温や冷凍・チルド、特殊貨物など荷物の種類に対応可能かどうかを確認します。
また、自社が都市部、地方、離島など特定の地域で配送を行う場合、その地域に対応しているかも重要なポイントです。特に急な配送依頼が多い企業は、スポット配送に強いサービスを選ぶのがおすすめです。
利用料金は、サービスを選ぶ際に特に重視されるポイントの1つです。サービスによって料金体系は異なるため、事前に確認しておくことが大切です。特に、提案される配送コストが自社の予算内に収まるかを確認しましょう。
手数料が明確で、見積りを事前に取得できるサービスを選ぶと予算計画を立てやすくなります。さらに、複数の配送事業者の料金を比較できるプラットフォームを利用すれば、最適なサービスを選択できるでしょう。
プラットフォームの操作性も、配車マッチングサービスを選ぶ際の重要なポイントです。使いにくいプラットフォームはかえって業務の非効率化を招く可能性があるため、操作が直感的で簡単なものを選ぶことが大切です。
また、導入時や運用中の相談に対応してくれるカスタマーサポートが充実しているかも確認しましょう。不安がある場合は無料で相談できるサービスを利用し、詳細な内容を事前に確認しておくと安心です。
配車マッチングサービスの代表的なプラットフォームは以下の通りです。
配車マッチングサービス名 | 特徴 | 対応範囲 | プラットフォーム利用料金 | 操作性 |
ハコベル運送手配 | ・厳重な審査基準を満たしたドライバーが登録 ・多様な車両に対応、AIによる配送計画最適化、定期便とスポット便に対応 | 全国、定期便・スポット便、帰り便 | 無料 | 直感的なUI、Webとアプリの両方で利用可能 |
・即時配達に特化(最短30分) ・軽貨物中心、即時配送やラストワンマイルに強み、多温度帯対応 | 全国、ラストワンマイル配送 | 無料 | スマホアプリがメイン、簡単な操作性 | |
・国内最大級の空車情報掲示板 ・月間平均23万件以上の案件掲載 | 全国、長距離輸送、スポット便 | 月額9,900円(税込) | シンプルな掲示板形式で分かりやすい | |
・配送計画の効率化に特化したサービス、主にスポット配送に対応 ・動態管理機能(リアルタイムで車両確認が可能) | 全国、スポット便 | 無料 | 直感的なUI、シンプルなプラットフォーム |
配車マッチングサービスは基本的に会員登録は無料です。
そこから仕事を探して、料金を確認するという流れが基本となっています。
それぞれ特徴が異なるため、自社に合った物流マッチングを利用するのがおすすめです。
以下のような方には「ハコベル運送手配」がおすすめです。
・安定したトラック手配を求める企業
軽貨物から一般貨物まで業界最大級の車両ネットワークを持ち、最適なトラックを迅速に手配できます。特に、複数の配送ニーズを持つ中規模から大規模の荷主におすすめです。
・緊急時や繁忙期に柔軟な対応が必要な企業
24時間対応しており、集荷・配送の日時指定が10分単位で可能なため、急な配送ニーズにも柔軟に対応できます。
・配車業務の属人化を解消したい企業
ハコベルの物流DXシステムは、配車計画から協力会社のトラック手配の管理まで、配車に関する属人化の課題を解決します。
ハコベル運送手配はスポットでの利用からコストの削減まで幅広い物流ニーズに対応しています。
ハコベルが多くの企業から幅広く選ばれている理由は以下の通りです。
・24時間365日、日本全国、当日でも配送が可能
・24時間のサポート体制がある
・登録ドライバーは厳重な審査をクリアしている
・即時見積りが可能
・貨物保険を完備しているため安心できる
また、ハコベル運送手配の料金表は以下の通りです。
車両 | 料金 | 使用用途例 |
カーゴ便 | 約4,800円~(税込) | カタログチラシ、飲料、建築資材、PCモニタなど |
軽トラック便 | 約4,800円~(税込) | 冷蔵品、パレット配送、冷凍品、植物など |
小型トラック便(1t~2t) | 25,410円~(税込) | 家電やオフィス什器など |
中型/大型トラック便(3t,4t,10t) | 事務所移転、倉庫間配送など |
※使用用途例はあくまでも一例です。
ハコベル運送手配の料金システムは2つのプラン制(距離制と時間制)となっています。
料金プラン | 料金決定の方法 |
距離制料金(基本プラン) | 集荷地点から配送場所までの距離をもとに料金を算出 |
時間制料金 | 配送圏内において利用時間を定めて利用 |
距離制料金プランはハコベル運送手配の基本プランです。
集荷地点〜配送先までの運行距離をGoogleMapを用いて算出します。
時間制料金プランは配送圏内において利用時間を定めて(3〜13時間)利用ができます。
カーゴ便と軽トラック便は4時間か8時間のみ利用が可能です。
配送圏は集荷地点からの半径の距離になるため注意が必要です。
また、集荷地点まで向かう時間はカウントされずに業務開始から終了までの時間となるのが特徴です。
ハコベル運送手配の詳しい料金については下記をご参照ください。
※参考:
ハコベル,ハコベル運送手配|配送料金
ハコベル,ハコベル運送手配|ご利用ガイド
関連記事▶2024年問題で何が起きる?物流への影響や具体的な対策を解説
物流のマッチングサービスを比較する際は「料金形態・特徴の理解・サイトの使いやすさ」が大切です。
物流業界には慢性的な人手不足という課題があります。さらには2024年問題として知られる労働時間の上限規制が始まっています。
配車マッチングサービスは、GPSなどを用いて荷物の発送が必要な荷主と空きのあるトラックをマッチングするサービスです。業務の効率化やコスト削減、環境問題への配慮に期待できるため、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。