2024年12月23日
事業用トラックでは、タコグラフ(運行記録計)の装着が義務付けられています。交通事故の防止や安全運行の管理、ドライバーの労働時間の管理などが主な目的です。タコグラフには「デジタル式」と「アナログ式」があり、現時点ではどちらも選択できます。しかし、国土交通省は今後、デジタル式タコグラフ(デジタコ)の普及を進める方針を示しています。2023年(令和5年)6月2日に開催された関係閣僚会議では、「トラック輸送の安全を確保するためには、より高度な運行管理が必要」との考えが示され、デジタコの普及促進が正式に表明されました。さらに、将来的にはデジタコの装着を義務化することも検討されています。デジタコ装着が事業用トラックにとって必須となる日は、そう遠くないと予測されます。(※)本記事では、デジタコ義務化に関する法的要件や違反時の罰則、国からの支援などについて解説します。※出典:国土交通省,物流革新に向けたデジタル式運行記録計の普及促進に関する検討会